幕末の英雄としてダントツは坂本龍馬、それに次いで人気があるのが西郷隆盛ですね。NHK大河ドラマ『西郷どん』で更に人気上昇中の人物です。
西郷隆盛については、薩長同盟、西南戦争など歴史が変わる原因になった事件の中心にいた人物、という印象が大きいでしょう。もちろんその通りで、歴史を変えた幕末の英雄第2位にランクインされているのもうなずけますね。
薩長同盟をまとめた坂本龍馬が偉人になっていますけど、私的には西郷隆盛の方が凄いと思うんです。犬猿の仲だった薩摩と長州を仲良くさせたんですから、やっぱり龍馬の尽力はすごいと思いますが、そんなに簡単には憎しみ合っている二藩が同盟を結ぶなんてことにはなりませんし、そんなに簡単なことならそもそも喧嘩なんてしませんよね。実際に、長州側の桂小五郎はその会合の場で西郷にこれまでの怨みや悔しさを延々と語り続け、どちらからも同盟を切り出しませんでした。そこをまとめたのが龍馬ということですが、同盟を切り出したのは西郷です。いろいろと文句を言われても『ごもっともです』と反論もせず、「手を組んでほしい」と申し出たんですから、大きい男だと思いますよ。普通の人ならそこで怒って破談になるでしょう。実際に聞いていた薩摩の人は怒り狂ったっていいますからね。
そして、西郷の人気の理由には歴史的な話以外にも、人間味あふれる人柄が挙げられます。西郷は義に厚い男として有名ですが、実際に君主が死んで後追い自殺を図ったり、友のために一緒に海に身投げするなど、自分のためじゃなく2回も自殺未遂をしているんです。そして西南戦争も失敗するのをわかっていたのに慕ってきた人達のために立ちあがりました。その他にも、愛犬家とか、魂を取られるから写真には写らない、などの逸話もあります。また、西郷が公職を辞して下野した時に中央政府の600人が西郷を慕って下野してますから、どれだけ人望があったのかがわかりますよね。NHK大河『西郷どん』の放送が終わって、もっと西郷の事を詳しく知ったら、西郷人気は更に高まるでしょう。
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