幕末の志士を育てた吉田松陰とは

明治維新は各藩の志士達によってもたらされた、というのは紛れもない事実です。今の幕府に不信感を抱き、自らの命を顧みず倒幕に尽力したことが結果的に明治維新に繋がっています。
幕末の英雄というと、さまざまな偉業を成し遂げた坂本龍馬をはじめ、西郷隆盛、桂小五郎、伊藤博文、高杉晋作などたくさんいます。ただ、特に大きな偉業を成し遂げたというわけではないですが、私的には英雄と呼びたい人物がいます。それが吉田松陰です。
吉田松陰は安政の大獄で殺されてしまいます。私は中学時代は「悪い事をしたんだろうな」くらいにしか思ってませんでしたが、歴史を学んでいくと、いかに吉田松陰が偉大な人物で、安政の大獄がいかに酷い事だったのかが分かってきました。

吉田松陰の偉業といえば、やっぱり志士たちを育てた、立ちあがらせたという点でしょうね。もちろん吉田松陰に教えを請うまでも幕府に不信感を抱いていた若者は多かったようですが、多くの人がそこまででした。今も政府に文句がありながらも選挙すら行かない人が多いのと同じですよね。吉田松陰はその若者たちを育て『頼りにならない幕府なら倒してしまえ』と高らかに言っていたのです。この時代にそんな事を言えば投獄されることもわかっていたのに、自分の声を若者に響かせるために、逃げもせず自らの命を捧げた人物です。死に際も見事でした。死罪を言い渡され、世話になった役人に『長らくお世話になりました』と言葉をかけ、最後まで堂々とした態度だったため、幕府の役人までもが感動して涙を流したそうです。

これによって桂小五郎、高杉晋作、山形有朋、伊藤博文など名だたる志士達が立ちあがりました。そして坂本龍馬も同じように影響を受けたといわれています。
吉田松陰の言葉は、心に残る名言が多いんですよね。志士達を奮い立たせた辞世の句が有名ですよね。
『身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂』
私の身体は武蔵野の地に朽ち果てるとしても、日本を思う気持ちだけはこの世に留めておこう。という意味です。そして家族あてには
『親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとずれ 何ときくらん』
子供が親を思う気持ち、それよりも親が子供思う気持ちの方が強いのだ。今日のこの私の死の知らせを、親が聞いたらどのような気持ちになるのだろう。という親の心情も想像して詠んだ句です。

本当に吉田松陰がいなければ、志士達は立ちあがらなかった、革命は起こらなかったと言えるでしょうね。
吉田松陰についてはこちらのサイトがとても詳しくまとめてあります。→吉田松陰.com
サイトのタイトルからしてもそうですよね。

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